ムスメ(534gから退院まで)③

ムスメについて
手術後

9日目

私は転院していてムスメに会いに行けないのが辛かったのと術後の経過が良かったので、予定していた日程よりも早く、ムスメの生後7日目に退院させてもらいました。退院してからすぐにNICUに行きました。家に帰れたこともあり私も気持ちが落ち着いていました。休日だったのでパパと一緒にお昼の時間にムスメに会いに行きました。いつもより少し動きがおとなしく感じましたが、初めてオムツ交換を見せてもらいました。緑色のウンチを初めて見たので2人共ビックリ。前日の昼からウンチが出づらかったのでミルクをあげるのをやめていましたが、ウンチが出て良かったです。と看護士さんがおっしゃっていたのでホッとしました。

オムツ交換の動画です。看護士さんの指とムスメの腕の大きさがほぼ一緒でビックリしますね。

家に帰ってゆっくりしていたら夕方ごろに電話がなりました。スマホのディスプレイを見るとムスメが入院している病院の名前が書いてありました。ムスメに何かあったんだと焦りましたが、パパと顔を合わせて深呼吸してから電話に出ました。

落ち着いて聞いてください。緊急で手術をする必要があります。気持ちがはやると思いますが手術の準備にも時間がかかるので、ゆっくりと安全運転で来てください。と看護士さんから言われました。電話口から漏れる声を聞いていたパパと目が合い私は落ち着いていられませんでした。

家から病院は5分ほどの距離にありました。パパに運転してもらいながら病院へ。私は我慢できず泣いていました。

ちょまパパ:ママが代わりに泣いてくれていたので冷静になれましたが、運転しながら頭の中はムスメのことばかり考えていました。先生の説明を聞いてからと思いつつも、どこを手術するんだろうと堂々巡りの思考していました。


NICUに着くとすぐにムスメに会いに行きました。ムスメの周りにはたくさんの機械が設置されて、複数の看護士さんが忙しなく準備を進めていました。ぐったりしているムスメを見て私はまた涙が溢れ出しました。パパはいつも通り保育器越しにムスメを覗きながら無事に帰ってきてねと頑張って微笑みかけていました。すぐに外科の先生に説明を受けることになり他の部屋に案内されました。

先生が混乱する私たちにできるだけやさしい言葉で説明してくれました。

  • ムスメが消化管穿孔(しょうかかんせんこう)の可能性があるということ。
  • 23週6日で出生の超早産であり534gの超低出生体重児であるため、体内の様々な機能が発展途上であること。
  • 体にかかる負担の少ない処置が必要であるため、可能な限りシンプルな手術対応が適切である。

と説明を受けました。

人工肛門造設という手術をすることになり、ウンチの仮の出口を設けて急場を乗り切り、体の成長を待ってから腸管を再建することになります。お腹を切って腸を見てみないと何が起きているかまだわからないと言われました。

  • 腸に穴が開いている可能性。
  • 腸に穴が複数開いている可能性。
  • 腸が壊死しその部分を切除する可能性。
  • 切除する場所によっては短腸症になる可能性。
  • 小腸の上の方に穴が開いていたり、壊死している可能性。

上から下に向かって今後の生活に支障が出てくるリスクが高いそうです。

人工肛門造設の説明を受けた後に、合併症の説明も受けました。

  • 全身麻酔に伴うもので、呼吸・循環の急激な変化が起きる。
  • 出血が多い場合には輸血が必要になる。
  • 傷口からの感染のリスクがある。
  • 人工肛門トラブル(排出が上手くいかない、癒着がある)

手術や輸血に関する同意書などに2人で5・6枚ほどサインをして先生にムスメをお願いしますと頼みました。

22:00〜0:20(2時間20分)に及ぶ手術が終わりムスメが帰ってきました。手術を終えた先生から手術はうまくいきました。ムスメさんは頑張ってくれましたよ。と声をかけてもらい安心しました。

ムスメ(534gから退院まで)④に続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました