10日目
手術が終わって先生からムスメの状態と行った手術についての説明を受けました。ムスメの手術前の状態は突発性消化管穿孔(とっぱつせいしょうかかんせんこう)の回腸穿孔と言って小腸に穴が開いていたそうです。
- 食道、胃、十二指腸、小腸、大腸に何かしらの原因によって穴が開いた状態のことを消化管穿孔という。
- 小腸の十二指腸に近い部分(40%)を空腸といい、大腸に近い部分(60%)を回腸という。
ムスメの腸の状態は、壊死している部分は無く穴も複数ではなく1つでした。そして小腸から大腸に変わる手前6cm程のところに穴が開いていただけだったため今後も口からの食事ができると言われました。もし腸が壊死していてその部分を切除したり、小腸の上の方に穴が開いていると栄養を吸収する能力が低下するため、場合によっては口から栄養を摂取することができなくなる可能性もありましたが、本当に不幸中の幸いだったと思います。
行った手術としては、回腸ストーマ(人工肛門)造設手術を行いました。永久的に造設されるものと一時的なものがあり、ムスメは一時的に造設する方でした。
- 回腸ストーマは、小腸の一部を腹壁に引き上げ造設する。そうしてつくられた新しい開放口をストーマと呼びます。
- 回腸ストーマを造設するとウンチが肛門から排泄されなくなり、代わりにストーマから排泄されます。
- 回腸ストーマには肛門の様に括約筋が無いため排便をコントロールできなくなります。その代わりに装具を装着して便を回収します。
ちょまパパ:ムスメにはウンチを回収するための小袋がお腹の上についていました。小腸が引っ張りだされた状態で体の外に出されていてウンチを吸着する、消毒の時に消毒液をつけるもしゃもしゃした綿が小腸の周りに敷き詰められていました。
ストーマを閉鎖する手術をするためには、体力をつけておく必要があるため体重が2,000gを超えたくらいを目安にしてもう一度手術を行うと聞き、ストーマからウンチが出始めたら様子を見てミルクを再開することになりました。
説明を受けてからムスメに会いに行きました。手術は無事に終わったとわかっていても、腕や足についていた管の数も周りの機械も増えていたので安心することはできませんでした。スヤスヤと眠るムスメ。パパと一緒に呼吸するのをずっと見ていました。小さい身体で本当に頑張ったねと伝えました。帰る時はもう真夜中だったと思います。パパと二人で夜空を見上げる余裕がありました。
手術で帰って来たのが遅かったので私はお昼まで寝ていました。夕方ごろパパと一緒にムスメに会いに。痛み止めの薬でよく眠っていたので、全く動きませんでした。動いているムスメを見たいなと思いましたが、ムスメが手術の痛みを感じる方が嫌なのでゆっくり眠っていて良かったです。まだどれくらいでウンチが出るようになるかわからないので焦らずに頑張って欲しいと思いました。出たらミルクを再開できるので少しでも早くウンチが出ますように。
ちょまママ:これからも病院からの電話がならないことを祈りながら1日1日頑張っていこう。と思っていました。
11日目
まだまだ痛み止めの薬が効いているので基本的には眠っているようです。そんな中でも目をあけて反応してくれました。初めて見た時より大きく目を開いてくれました。手術があったりで落ち着かなかったけど着実に成長しているムスメを見て毎日元気をもらっていました。ムスメは痛み止めの薬の影響でおしっこが出にくくなっていたので尿カテーテルをつけていました。お腹の横にストローみたいなものが付いていて、手術後の体液や血液の出口になっているみたいです。分泌液が出なくなったら抜くそうで、抜いたら特に何もせず普通の傷のように回復していくみたいです。
12日目
夕方にパパとムスメのところへ。お昼に痛み止めの点滴と尿カテーテルを外して元気よく手足を動かしていたみたいです。右手についていた点滴が外れたので自由に動かしていて、少し嬉しそうに見えました。近いうちに母乳も再開できるかもしれないと看護師さんから聞いて搾乳にも力が入りました。手術後1週間以内に母乳を再開することが目標と先生から聞いていたので、経過が順調なのかなと思いました。
ちょまママ:ムスメの手術についてネットで調べた際に、同じ手術をして亡くなった子の話が書いてあったので読みながら泣いてしまいました。話を見ると不安が強くなりますが、調べずにはいられませんでした。私と同じように悩んでこのブログに辿り着いた方もいらっしゃると思うので経験したことを飾らずありのまま書いていこうと思います。
ムスメ(534gから退院まで)⑤に続きます。
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