35日目
事件が起きました。
NICUに入るためにインターホンを鳴らしたのですが、この日はドアを開けてもらうまでに時間がかかりました。中で何かあったのかとパパと話しながらムスメの元に向かいました。すると3人の看護師さんがムスメの保育器を囲んでいて、周辺機器のアラームが鳴り響いていました。
この時は2人ともムスメに近づくことができずにドアの近くで立ち尽くしていました。その間(わずか3分ほどでしたが)3人の看護師さんが慌ただしく動くのをただただ見ていました。
アラームがいつもの音に変わりました。看護師さんたちがムスメに「よく頑張ったね」と声をかけてそれぞれの業務に戻って行きます。1人の看護師さんが私たちに気付いたようで「もう大丈夫ですよ」と近づいてきました。
何があったのかと聞くと「力を入れすぎて息が苦しくなり呼吸をするのを止めてしまった」と教えてくださいました。
ムスメの呼吸が落ち着いたとわかったので、ホッとしながら保育器を覗き込みました。ムスメは私たちを元気付けようとしてくれたのか目を開けたり手足をいっぱい動かして元気だよと見せてくれました。体重測定があったようで923g(生まれてから+389g)になっていました。
ちょまママ:病院を出てから大泣きしました。すごく怖かったです。このまま亡くなっちゃうのかと思ってしまいました。いつも普通に過ごせているのが当たり前じゃないんだと思った日でした。
ちょまパパ:正直毎日ムスメに会いに行くことに慣れ始めていました。生まれてから1ヶ月過ぎたのでこのまま順調に大きくなってくれると、未熟児で生まれるということの大変さが頭の中から抜けていました。
36日目
昨日のムスメのことがショックだったようで時々ボーっとしてしまう。ふと不安になってしまうみたい。夕方にパパと一緒に病院へ。昨日と違って安定していたので少しホッとした。今日はほとんど寝ていて時々目をうっすら開けて見てくれました。
左手の甲に採血の跡があり、こんな小さくても採血できるんだと感心したのを覚えています。採血の結果、血中の二酸化炭素が増えていました。先生が呼吸器の設定を変更してくれて二酸化炭素は減ってきたみたいでした。
自発呼吸の回数を増やしていきたいのですが、多くなりすぎると疲れてふらついてしまうので、呼吸器でサポートする呼吸回数を増やしていました。それによって酸素濃度が27ぐらいまで下がってきていました。20前後が目標となる数値なのであと少し。
自発呼吸を増やしていけたらと呼吸器のサポートを減らしていましたが、今は酸素の数値を減らしつつ、体重を増やして呼吸が安定してくるように目標を変更したみたいです。
ミルクは1回あたり15mlまで増えていました。
ちょまパパ:どうしても目に見える数値が良くなってくれたらと思ってしまいますが、焦らずムスメのペースで大きくなってくれるように願っていました。数値に変わりがなくても停滞しているわけではなく成長するための準備をしているということに気付きました。
ムスメ(534gから退院まで)11に続きます。
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